京都に旅行しました。町を散策して姉小路通で見つけた京都の2軒の老舗で買い物をしました。八百三は柚子味噌のお店、古い看板が目印の泉屋市古商店は酒屋です。
三条通から寺町通を北に向かい、鳩居堂の角で左に曲がると姉小路通、老舗や町家が残る歴史を感じる町並みです。歪んで不規則な波のあるレトロな窓硝子のお店がありました。硝子の表情が何とも言えない味わいです。
八百三
ガラス窓に柚子の置物が飾られた店が目につきました。柚子の置物は柚味噌の入れ物、八百三という柚子味噌の専門店です。
柚味噌
八百三は亨保12年(1727年)創業の老舗、この店の柚味噌は京都の白味噌と水尾の柚で作られています。
店内には北大路魯山人の揮毫による看板がかかげられていました。
試食してみると白味噌をベースにした甘めの柚ペーストでした。
柚味噌にはいろいろな食べ方があります。ふろふき大根や田楽のともにするのが一般ですが、八百三でジャムの代わりにパンに塗る食べ方を紹介していました。
柚子味噌を入れる陶器には3種類の大きさがあります。私は一番小さい60gを購入しました。柚子味噌は陶器の他にビニール袋や木桶に入ったものもあります。柚子味噌の他に赤出しと白味噌も販売していました。
泉屋市古商店
姉小路通を鴨川方向に向かうと、左手に古い看板の泉屋市古商店という酒屋があります。
鈴鹿山系の伏流水を仕込み水にした滋賀県松瀬酒造の日本酒「松の司」が豊富に揃うお店です。
純米吟醸 あらばしり
晩酌用に松の司を2本購入しました。
純米吟醸 あらばしりはしっかりとした味わいの日本酒、フルーティーな吟醸香が特徴です。
生もと純米生原酒
生もと仕込みは雑菌の繁殖を防ぐために乳酸を使わない醸造方です。
酸味のあるフルーティーでまろやな日本酒です。
どちらも旨みと酸味のバランスが絶妙で、飲みやすい味わいでした。ふらり立ち寄った町中の酒屋で素敵な日本酒に出会える京都は奥深いところです。
どちらのお店も接客が丁寧で商品の説明を詳しくしてもらえました。京都を訪れる機会があれば、街歩きをして目についたお店をのぞいてみてください。思わぬ経験ができると思います。