ウイスキーづくりの理想郷!余市ニッカウヰスキー蒸留所

ウイスキーの樽が並んでいる写真です。ニッカウヰスキー蒸留所の一号貯蔵庫で撮影しました。

8月始めに北海道を旅行しました。

初日は小樽に宿泊して翌朝三角市場で朝ごはんを食べました。朝食の後は余市にやってきました。

朝食についてくる味噌汁の写真です。ホタテ貝の稚貝が入っていました。 小樽駅のすぐ隣「三角市場」で美味しい朝食!

竹鶴政孝が「ウイスキー造りの理想郷」と呼んだニッカウヰスキー蒸留所が目的です。

余市

北に日本海、三方を山々に囲まれ、気候がスコットランドに類似しています。

ウイスキー造りの理想郷

ウイスキーづくりに欠かせない原料と製造に必要な条件が余市には整っていました。

寒冷で湿潤な気候

四季を通じて寒冷・湿潤な気候によってウイスキーは熟成されます。

石狩湾から吹く海風

熟成の間に海風が原酒に溶け込み、余市モルト特有の潮の香りがうまれます。

豊かな水

余市川は鮎が泳ぎ、鮭が遡上する清流です。モルト原酒の仕込みには余市岳の雪解け水が使われます。

大麦、ピート、石炭

ウイスキーの原料や燃料となる原料と燃料が石狩平野で容易に入手できました。

ニッカウヰスキー余市蒸溜所

ニッカウヰスキー創業の地です。1934年(昭和9年)大日本果実株式会社が設立されました。

竹鶴は井戸の「」の字を入れて「ウ井スキー」と社名登録を申請しました。しかしカタカナと漢字の併記が許可されず、代わりに「」の字が使われました。

1936年(昭和11年)からウイスキー製造が始まりました。

ニッカウヰスキー 余市蒸溜所正門の写真です。レンガ造りで趣のある建造物です。

現在はモルト原酒が蒸留されています。蒸留所の開門は8:50、9:00から始まるガイドツアーに参加しました。

蒸留塔

単式蒸留器(ポットスチル)が並んでいます。1935年(昭和10年)に輸入され、1936年(昭和11年)から操業を開始しました。

ポットスチルのしめ縄

ポットスチルにしめ縄が張られています。

余市のニッカウヰスキー蒸留所の蒸留釜の写真です。蒸留釜には、しめ縄がしめられています。

酒造りは神様が見守っていてくれるウイスキーの神様に対する竹鶴政孝の感謝の気持ちです。

石炭直火蒸留

熟練の職人が石炭をくべて火力を保つことでニッカウヰスキー特有の重厚なコクと香ばしさが生み出されてきました。現在世界中でこの製法を採用しているのは余市蒸溜所だけです。

粉砕・糖化棟

赤い屋根の石造りの建物

発酵棟の写真です。糖化液を醗酵槽に移して酵母を加えて、醗酵に入ります。

麦芽を粉砕し、温水を加えて麦汁をつくります。

リタハウス

緑色の屋根とモルタル塗の外壁、白い窓枠、美しい2階建の洋館

リタハウスの写真です。以前はお茶を飲める施設でしたが、耐震性の問題で現在は開放されていません。

1931年(昭和6年)建設、1934年(昭和9年)から経理事務所やブレンド研究所として使われました。国の登録有形文化財に認定されています。

耐震性に問題があり現在は使われていません。リタ夫人にちなんだ英国式のアフタヌーンティーを楽しめる喫茶室を営業していたこともあります。

一号貯蔵庫

ウイスキーの樽が並べられています。創業時に建てられた貯蔵庫です。

ウイスキーの樽が並んでいる写真です。ニッカウヰスキー蒸留所の一号貯蔵庫で撮影しました。

窓のない土間造りで床は土のまま、外壁は石造りで夏でも中に入るとひんやりとしています。

貯蔵庫にはウイスキーの香りが漂っていました。樽の中で熟成する原酒は木目を通して少しずつ蒸発しているのです。

美味しいウイスキーを作るために天使が飲む分け前(Angel’s share)と呼ばれます。

ウイスキー博物館

貯蔵庫を改装した博物館、1998年開館しました。

ウイスキーの歴史や種類、製造方法を学べるウイスキー館と、ニッカウヰスキーの歴史を展示したニッカ館からなります。

ウイスキー館

入館するとステンドグラスがあります。

ウイスキー博物館に展示されているステンドグラスの写真です。ブラックニッカのラベルでお馴染みの19世紀のキング・オブ・ブレンダーが描かれています。

ブラックニッカのラベルでお馴染みのローリー卿、19世紀のキング・オブ・ブレンダーです。

ウイスキー倶楽部

バーカウンターで試飲ができます。

ウイスキー博物館のウイスキー倶楽部の写真です。バーカウンターで50種類ものウイスキーを試飲できます。

有料ですが50種類ものウイスキーが揃っています。ここでしか飲めないウイスキーもありました。

ニッカ館

竹鶴政孝とリタ夫人の生涯が写真や遺品で展示されています。

古いウイスキーの便が並べられています。ラベルにはニッカという文字が右から横書きで「カッニ」と印刷されています。

大日本果汁株式会社の設立からニッカウイスキーへの発展、日本ウイスキーの軌跡を学べます。

昭和15年に発売された第1号ウイスキーの写真です。コルク栓なので、ウイスキーが蒸発して減っています。

昭和15年に発売された第1号ウイスキーのボトル、コルク栓からウイスキーが蒸発して減っています。

ニッカ会館

1階がレストラン、2階が無料試飲場

アップルワイン、スパーニッカ、シングルモルト余市

試飲カードに氏名と年齢を記載すると無料で3種類のお酒を試飲できます。

アップルワインとスパーニッカ、シングルモルト余市の写真です。ニッカ会館2階で試飲できます。

炭酸水や氷が準備されているので好みの飲み方を選べます。アップルジュースや十六茶も無料でした。

自動販売機でおつまみを購入できます。

枝豆ポリポリ

北海道十勝産の枝豆を真空フライ製法で仕上げたスナック

枝豆ポリポリの写真です。試飲場にある自動販売機で購入しました。 香ばしい枝豆が美味しくて、食べだしたら止まらなくなりました。

香ばしい枝豆が美味しくて食べ始めたら止まりません。

アップル ワイン チョコレート

ほのかにリンゴが香るホワイトチョコレート

余市蒸留場で売られているチョコレートの写真です。ほのかにリンゴが香るホワイトチョコレートです。

スーパーニッカに良くあいます。

試飲場に設置された大きなモニターでニッカの昔のテレビCMが流されていました。

懐かしい女優さんの化粧や衣装、ストーリーに時代の変遷を感じられて面白かったです。

笠谷選手のポスター

笠谷幸生さんのパネルが掲げられています。1972年札幌オリンピックのジャンプ70m級金メダリスト

スキージャンプをしている笠谷幸生さんのポスターです。1972年の札幌オリンピックのジャンプ70m級で金メダルを獲得したときの写真です。笠谷さんはヘルメットではなく毛糸の帽子をかぶっています。

笠谷さんは余市の英雄です。余市高校の卒業生でニッカウヰスキー余市工場にも勤務していました。

ノースランド

蒸留所に隣接するお土産売り場には余市工場オリジナルの商品がそろっています。ウイスキーだけでなくお菓子やおつまみ、様々なニッカグッズが売られていました。

余市シェリー&スイート

旅行の晩酌のため蒸留所限定ウイスキーを購入しました。

余市蒸留場で限定発売されているウイスキーの写真です。余市シェリー&スイートはブランデーのような甘い香りで、口当たりは滑らかなウイスキーです。

ブランデーのような甘い香り、口当たりは滑らかで水に薄めるとほのかな甘さを感じます。

余市ニッカウヰスキー蒸留所、ウイスキーに関する展示や施設だけでなく豊かな自然も楽しめます。駆け足ではなくゆっくり見学することをオススメします。

2 COMMENTS

サワ

通りすがりのものですが、購入されたのはウイスキーではなくブランデーなので、ブランデーのような香りと書いてあってもブランデーだからその通りですというように思いました。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください