人々の協力と願いで、遷宮は成り立っている。特典映像「遷宮のお祭り」-『お伊勢さん』DVDボックス。

外宮土宮の御敷地です。次回の遷宮では社殿を建てる敷地です。現在は東の敷地に社殿が建っています。時期の遷宮では隣り合う西の御敷地に社殿が建ちます。

57歳でフリーターになったUn lapinです。伊勢神宮の歴史と行事をDVD『お伊勢さん』で学んでいます。

6枚組のDVDボックスで、各ディスクには特典映像が付いています。
今回はDisc2の特典映像「遷宮のお祭り」を紹介します。

第62回式年遷宮は平成25年に遷御の儀を終えました。これに先立ち、平成17年の山口祭から諸々のお祭りと行事が重ねられました。

5分ほどの短い映像を通じて、地元の神領民をはじめ、多くの人々の協力と願いによって遷宮が成り立っていることが紹介されます。

伊勢神宮に興味を持っている方は、ぜひ参考にしてください。おすすめのDVDです。

遷宮のお祭り

山口祭

五色の幣をもった小工を先頭にして神職が参進します。

 

忌鍬、忌鎌の儀式が行われます。物忌の童女が忌鍬を神職に渡します。神職は忌鍬でもって山を鎮めます。

山口祭は式年遷宮に際して最初に行なわれるお祭です。新社殿の用材を切り出す前山の神に安全と立入りの許可を祈願します。第62回式年遷宮の山口祭は2005年(平成17年)5月2日に行われました。

伊勢神宮では材木のことを御用材、材木を伐採する山を御杣山と呼びます。現在の御杣山は伊勢ではありません。山口祭は古例に従い、内宮は神路山、外宮は高倉山で行われました。

木本祭

深夜、闇の中で祭事が行われています。

木本祭は正宮の心御柱となる御用材の伐採に際して、その木の神を祀る儀式です。

心御柱とは神宮の正殿の床下中央にある特別な柱です。大きさや、形などの詳細はわかりません。

5月2日、山口祭 が行われた日の真夜中に行われました。秘儀とされており、奉仕者も禰宜や大物忌などに限られます。

御杣始祭

2本の御神木の前で神職が斧を振りおろします。

 

3名の杣夫が3方から木の幹に斧を入れています。隣の木でも同じことが行われ、御神木は刈り倒されます。

御杣始祭では内宮と外宮の御神体を納める器をつくる2本の御神木を伐採します。6月3日に長野県木曽谷の国有林で行われました。

内宮と外宮用に2本の御神木が必要です。御神木に選ばれるには育った場所や周囲の環境、材質、大きさに厳しい条件があります。

さらに切り倒したときに2本の木の先端が交差する位置に生えていなければなりません。今回は木曽谷上松町の樹齢約300年の2本の檜が選ばれました。

御神木は「三ツ緒伐り」とう技法で伐り倒されます。

木の三方から斧を入れ、支点を3カ所残し、最後に倒す方向と反対側の支点に斧を入れて刈り倒します。御神木を傷めず、確実に倒す方向を決められる古くから伝わる技法です。

御神木の木片はお守りになると伝えられてます。

 御樋代木奉曳式

御神木が川の中を曳かれます。黒い法被と編み笠をかぶった大勢の人たちが御神木を曳いています。

 

白い法被と鉢巻き姿の人たちが陸路で御神木を曳きます。御神木には注連縄と鳥居、榊が飾りつけられています。

 

神宮に入り、御神木が乗せられた奉曳車が曳かれていきます。伐採された御神木の断面は菊の16紋にかたどられています。

御樋代木奉曳式は御神木を内宮と外宮に迎える行事です。内宮は6月9日、外宮では6月10日に行われました。

御杣山で伐採された御神木は伊勢まで陸送されます。御神木が立ち寄る地域では神事や祭礼が催されます。

御神木は、内宮では五十鈴川を遡って風日祈宮橋辺りで神域へ曳きあげられます。外宮では北御門から神域へ曳きこまれます。

御船代祭

神職が唐櫃を担いで橋を渡ります。

 

神職が立ったり、座ったりを繰り返します。八度拝八開手という拝礼法です。

 

男の子が衣装を着て現れます。物忌の童男です。

御船代とは御神体を納めた御樋代を入れる器です。御船代祭はこの器の用材を伐採するにあたり、木の下の神様を祀ります。

内宮と外宮で行われ、並行して木曽の御杣山では伐採の行事が行われます。内宮は9月17日、外宮では9月19日に行われました。

物忌として内宮では童男、外宮では童女が奉仕します。忌鍬と忌鎌を捧げ持って作業の安全を神に祈願します。

木造始祭

神職が御用材に斧を打ち込みます。

御神木の横で八度拝八開手で拝礼します。

木造始祭は式年遷宮の造営を始めるにあたり、作業の安全を祈願する祭りです。2006年(平成18年)4月21日に行われました。

内宮と外宮の正宮に続いて、他の社でも祭りが執り行われました。木造始祭がすむと、遷宮の造営作業が本格化します。

お木曳

地元の人たちがで橇と奉曳車で御用材を曳いていきます。

式年遷宮で用いられる御用材は、内宮用は川曳といって五十鈴川を遡って神域へ運ばれます。外宮用は奉曳車で陸曳されます。

仮御樋代木伐採式

檜の根元に作られた足場で、3人の杣夫が斧で木を切っています。

遷御の際に御神体は仮御樋代に納められます。仮御樋代は仮御船代に納められます。

この御用材を伐採するにあたり、木の本の神を祀り、忌斧を入れる祭儀です。木の本に座す神を祀り、古式に従って「三ツ緒伐り」で御用材が伐採されます。5月17日に行われました。

鎮地祭

緑色の衣装を着た女の子が鎌を持って現れます。

 

社の前で正座して鎌をかかげている。

新しい社殿の造営地で工事の安全を祈願して、新宮の大宮地の神を祀る儀式です。地鎮祭にあたります。4月25日に行われました。

物忌の童女は鎌をふりあげて草刈り初めの儀式を行います。神職は鍬入れの儀式を行います。

宇治橋渡始式

捧げられた神饌の前で神職が参拝しています。

 

神職が蔓度麻を納め、青い装束をまとった6名の小工が擬宝珠を設置しています。

 

宇治橋が完成しました。

宇治橋の写真です。木製で全長101.8mです。

次の20年の無事を願い、新しい蔓度麻を擬宝珠に納めます。擬宝珠は作り直さず、繰り返し使われます。2009年(平成21年)11月3日に行われました。

続いて渡り始めが行われます。三世代の夫婦が渡始めをするのが慣わしです。

先頭を渡女と呼ばれる高齢の女性、後ろに渡女の旦那さん、子供夫婦、孫夫婦の三世代が続きます。

立柱祭

大宮司を先頭に神職が参進します。

 

青い衣装の小工が木槌で柱を打ち固めます。

新正殿の造営に際して最初に行われる行事です。新正殿の御柱の木口を木槌で打ち固め、新殿の安泰を祈ります。

内宮は2012年(平成24年)3月4日、外宮は3月6日に行われました。一般には公開されませんでした。

上棟祭

新しいお宮の屋根の上で小工が木槌を叩いています。

 

屋根から2本の白い布綱が張られています。

新しい正殿の棟木をあげる際に、建物の守り神である屋船大神を祀り、正殿の安泰を祈願します。一般の棟上げ式にあたります。

まとめ

第62回の式年遷宮に関わるお祭りを紹介しました。

平成25年の遷御の儀に先立ち、8年前から遷宮の成就を祈願するお祭りが重ねられてきました。

地元の神領民をはじめ、多くの人々の協力と願いによって遷宮は成り立っています。

「伊勢」の記事です。

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