8月に北海道を旅行しました。この日訪れたのは北海道大学「札幌キャンパス」
札幌の都心とは思えない緑豊かな都会のオアシスでした。
目次
北海道大学
札幌駅から歩いて10分でキャンパス南側の正門に到着
1876年(明治9年)創立された札幌農学校を前身とする総合大学です。
約177万平方キロメートルの広大なキャンパス、学生は自転車で構内を移動していました。
中央ローン
正門を入って西に進むとなだらかな起伏の芝生の広場が続きます。
中央ローンと呼ばれる豊平川の扇状地で、かつては川に鮭が遡上しました。
現在はサクシュコトニ川という人工川が流れています。家族連れが楽しそうに散策していました。
古河記念講堂
中央ローンの北側に優美な木造洋風建築が建っています。
白い外壁に緑色の屋根、趣のある建物、旧東北帝国大学農科大学林学教室として1909年(明治42年)に建てられました。国の有形文化財に指定されています。
ウィリアム.S.クラーク胸像
古河記念講堂の前に設置される有名な胸像です。
ウィリアム.S.クラーク(1826-1886)はアメリカ合衆国の農学者で札幌農学校の初代教頭を務めました。
この胸像は1926年(大正15年)に建造されたもので台座には「Boys, Be Ambitious」と刻まれています。
旧札幌農学校昆虫及養蚕学教室
古河記念講堂の西側にある木造の建物、1901年(明治34年)に竣工されました。国登録有形文化財に登録されています。
下の写真は1927年(昭和2年)に増築された昆虫標本室です。
石造りの壁にツタが絡まり歴史を感じさせます。標本を火災から守るために札幌特産の石材が使った不燃構造になっています。
総合博物館
1999年(平成11年)開館、2016年(平成28年)にリニューアルオープンしました。
明治時代から収集、保存されてきた300万点以上の学術資料が集中管理されています。
この建物は1929年(昭和4年)の建造で1999年(平成12年)まで理学部本館として使われました。
ポプラ並木
約300mポプラの並木が続いています。倒木の危険があるため散策できるのは一部のみでした。
1903年(明治36年)アメリカから持ち帰った木が元になっています。ポプラは農場の風除けのために植えられました。
2004年(平成16年)台風18号の強風で約50本のポプラのうち約20本が倒壊しました。
ポプラ並木再生のため倒木の立て直しや若木の植樹が行われ、80mほどですが並木の散策が可能になっています。
花木園
ボプラ並木に隣接する植物庭園です。
教育実習のための植物園です。北海道に多く見られる花木が自然なかたちで植えられていました。
池の周りには木道が整備されています。ひっそりした木漏れ日の中、美しく神秘的な空間でした。
北海道大学のキャンパスがこんなに楽しい場所だと知りませんでした。札幌駅から歩いて10分の都会とは思えない緑豊かなオアシスです。
広いキャンパスなので余裕をもって出かけてください。