6月30日は夏越しの祓(なごしのはらえ)
「京都人の密かな愉しみ 夏」でヒースロー教授と三八子さんが茅の輪をくぐるのを観て早速体験しました。
初めての茅の輪くぐりなので細かい作法は分かりません。このため前の人を真似してお詣りしました。
夏越しの祓が終わると京都では祇園祭が始まります。
目次
茅の輪くぐり
1年の半分が終わる6月の終わりに茅の輪をくぐります。半年間溜まった病と穢れを落とし、残り半年の無病息災を祈る儀式です。
6月30日は夏越の祓
6月30日は夏越の祓と呼ばれる神事の日、神社には茅を束ねた大きな輪が建てられます。この輪が茅の輪です。
輪の直径は6尺4寸(約194cm)大人でも楽にくぐれる大きさです。
茅の輪をくぐる
左→右→左の順に八の字を描いてくぐります。
「京都人の密かな愉しみ 夏(2015年放映)」でヒースロー教授が茅の輪をくぐった作法を紹介します。
茅の輪の前に立って拝礼
左足でまたぎ
水無月の夏越の祓へ
する人は 千年の命
のぶというなり
和歌をとなえながら
左まわりに回って元の位置にもどる
茅の輪の前で拝礼
右足でまたぎ
思うこと みな尽きねとて
麻の葉を きりにきりても
祓へつるかな
和泉式部の和歌をとなえつつ
右まわりに回る
茅の輪の前で拝礼
左足でまたぎ
蘇民将来
蘇民将来
神名をとなえながら
左まわりに回る
武塔神(スサノオノミコト)が旅の途中、貧しい蘇民将来の家で一夜のもてなしを受けました。武塔神は恩返しとして、蘇民将来に「茅の輪」のお守りを授け、一家の人々の腰に着けさせます。村に疫病が流行ったときに蘇民将来一家だけが無事だったことより、茅の輪は疫病退散、無病患災の天恵があるといわれています。
左足からまたいで輪をくぐりご神前へ
賽銭箱にお賽銭を入れる
茅を引き抜きぬかない
茅の輪の茅は引き抜かない。茅にはくぐった人たちの穢れや災厄が移っています。その茅を持ち帰ると他人の災厄を自宅に持ち込んでしまうので、茅は絶対に持ち帰らないでください。
和菓子「水無月」を食べる
京都では夏越の祓が行われる6月30日に水無月という菓子を食べる習慣があります。「京都人の密かな愉しみ」でもヒースロー教授と三八子さんが食べていました。
水無月は白いういろうの上に甘く煮た小豆を乗せた和菓子、一年の折り返しになる6月30日に水無月を食べて一年の残り半分の無病息災を祈ります。
水無月の白いういろうは暑気を払う氷をあらわしたもの、小豆は悪霊を払います。まめ=魔滅 より小豆は魔除けの意味、また小豆の赤い色が邪気を祓うとされています。
京都の水無月は三角形ですが、私が東京で購入した水無月は四角形でした。なぜ四角形なのかは不明です。
新型コロナウイルス対策
神社では新型コロナウイルス感染の対策がされていました。
安全な距離を保つ
茅の輪の前で密にならないよう順番をまつ位置がマーキングされています。
2m間隔で地面にマーカーが描かれていました。
接触を避ける
手水舎の柄杓がなくなっています。
本来は柄杓で水を汲みますが、現在は流水を直接手のひらで受ける方法に変わっていました。
今年も一年の半分が過ぎました。皆様も残りの半年を新たな気持ちでお迎えください。