お伊勢参りをしました。
伊勢神宮外宮まで近鉄特急で名古屋から1時間20分、最初に外宮を参拝します。
目次
伊勢神宮
創建は約2000年前、五十鈴川のほとりに皇大神宮が定められました。
正式名称は神宮、内宮と外宮の2つの正宮があり、それぞれの別宮、摂社、末社、所管社を合わせて125社からなります。
内宮は「ないくう」、外宮は「げくう」と濁らずに読みます。
式年遷宮
20年ごとに内宮と外宮の正宮や14の別宮の社殿を隣の敷地に建て替えてご神体を遷します。飛鳥時代に天武天皇が定めた制度で第1回は690年(持統天皇4年)に内宮、692年(持統天皇6年)に外宮が遷宮されました。
2013年(平成25年)には62回目の遷宮が行われています。
このため社殿の隣には次の遷宮のために同じ広さの敷地があります。
![伊勢神宮外宮の正宮「豊受大神宮」と新御敷地の写真です。正宮の社殿の隣には、次の遷宮のために同じ広さの敷地があります。この土地には前回の遷宮まで社殿が立っていましたが、式年遷宮が終わって半年後に社殿は取り壊されて新御敷地と呼ばれます。](https://careerchange-diary.com/wp-content/uploads/464a6f03ccb91d0759f4a479aabc69.webp)
前回の遷宮まで社殿が立っていた場所を古殿地といい、式年遷宮後に社殿が取り壊されると新御敷地と呼ばれます。
![伊勢神宮外宮の新御敷地の写真です。玉砂利がひかれた広い敷地の奥に覆屋が建っています。ここは正殿の中心で心御柱が建てられる場所です。次回の遷宮ではこの場所に新しい社殿が建てられます。](https://careerchange-diary.com/wp-content/uploads/1ff9caac3435a502d62ba9872412d4e6.webp)
写真は外宮の新御敷地、玉砂利がひかれた広い敷地の奥方に覆屋が建っています。次回の遷宮でここに新しい社殿が建てられます。
参拝の作法
参拝は外宮から
外宮先祭・外宮先拝
式年遷宮を除いて伊勢神宮の祭事は外宮から行われます。
豊受大御神を伊勢に迎えたときに天照大御神が「我が祭りに仕え奉る時は、先ず豊受の神の宮を祭り奉るべし、しかる後に我が宮の祭り事を勤仕べし」と命じたことに由来します。
参拝も外宮からお参りするのが古くからの慣わしです。外宮、内宮とも正宮を参拝してから別宮を参拝します。
正宮は必ず参拝してください。別宮だけの参拝は避けましょう。
片参りははダメ
外宮か内宮のどちらかだけのお詣りは片参りと呼ばれ縁起の良くないこととされています。
賽銭や個人的な願いはしない
私幣禁断
伊勢神宮の正宮では日々の暮らしに感謝します。お賽銭を供えたり個人的な願いはしません。
平安時代にできた「伊勢太神宮式」では天皇以外の奉納や願いごと禁じられていました。この規定は形骸化されていますが、現在も正宮では金銭などの奉納や個人的な願いごとはしません。
個人的なお願いは第一別宮でしましょう。外宮は荒祭宮、内宮は多賀宮が第一別宮です。
二礼二拍手一礼
伊勢神宮の正式な参拝方法です。
1.神前に進み姿勢を正します。
2.背中を平らにし、腰を90度に折り、2回深いお辞儀をします。
3.胸の高さで両手を合わせ、右指先を少し下にずらします。
4.肩幅程度に両手を開き、2回拍手を打ちます。
5.ずらした指先を元に戻し、最後にもう1回深いお辞儀をします。
神宮 参拝の作法とマナーより引用
中央を歩かない
参道の中央は神様の通り道で正中と呼ばれています。参拝者は中央を通らず、外宮では左側、内宮では右側を歩きます。
手水の作法
外宮と内宮の手水舎での作法です。
1.右手で柄杓を持ってたっぷりと水をくみ、左手を清めます。
2.柄杓を左手に持ち替えて、右手を清めます。
3.再び柄杓を右手で持ち、左手で水を受け、口をすすぎます。
4.改めて左手を清めます。
5.残った水で柄杓の柄を洗い清め、元に戻します。
神宮 参拝の作法とマナーより引用
内宮の五十鈴川御手洗場でも手を清められます。
外宮
外宮の祭神は豊受大御神、約1500年前に天照大御神の食事を司る神として迎えられました。
![伊勢神宮外宮のイラストマップです。](https://careerchange-diary.com/wp-content/uploads/2022-08-17_19-17-32.webp)
名古屋から近鉄特急で1時間20分、伊勢市駅で下車して参道を5分ほど歩いて到着です。
火除橋
神宮の神域の堀川に架けられた橋
![伊勢神宮外宮の火除橋の写真です。左側通行と書かれた板が立っています。](https://careerchange-diary.com/wp-content/uploads/5fa8e8e756b5fa9365db77c1b744466b.webp)
ここからは左側通行、正中は神様の通り道です。
手水舎
橋をわたると鳥居の左手前に手水舎
![伊勢神宮外宮の手水舎の写真です。ここでみそぎをします。](https://careerchange-diary.com/wp-content/uploads/a4c57504af83b0c1d6e5e724b10222a2.webp)
参拝前に手と口を清めて俗界のけがれを落とします。
一の鳥居
高さ7.5m、柱の周囲が75cmの大きな鳥居
![伊勢神宮外宮の一の鳥居の写真です。](https://careerchange-diary.com/wp-content/uploads/14d6cc2d9afae6a0d453aa3de18fab50.webp)
鳥居は俗世界から神域への入口、鳥居をくぐる前に一礼して左足から踏み込むのが基本です。
外宮参道
大きな木が生い茂った深い緑に囲まれた参道が続きます。
![伊勢神宮外宮の表参道の写真です。大きな木が生い茂っています。](https://careerchange-diary.com/wp-content/uploads/f6488d65bcbb7773d98a883f7aae3f29.webp)
二の鳥居をくぐり、厳かな気持ちで正宮へ向かいます。
正宮 豊受大神宮
正宮は豊受大御神を祀っています。
![伊勢神宮外宮の正宮 豊受大神宮の写真です。](https://careerchange-diary.com/wp-content/uploads/f8b8e3c645de1b342f0514fe0e6a5de2-1-1.webp)
絹でできた純白の帳越しに参拝、四重の御垣に囲まれているので正宮は見えません。
檜尾山
御池にかかる亀石を渡ると小高い丘があります。
![伊勢神宮外宮の多賀宮へ向かう途中にある階段の写真です。98段あります。](https://careerchange-diary.com/wp-content/uploads/23dd3dc8721a73f8236f14403f661038.webp)
檜尾山です。98段の石段を登ると多賀宮です。
多賀宮
豊受大御神の荒御魂をお祀りしている別宮
![伊勢神宮外宮の多賀宮の写真です。豊受大の荒御魂を祀っています。](https://careerchange-diary.com/wp-content/uploads/e0571661592498941771b7583d648466.webp)
外宮の四別宮のうちでは最も古く第一の位です。社殿も正宮に次ぐ大きさでした。
石段を降りてから土宮と風宮を参拝しました。
![伊勢神宮外宮の森の木です。](https://careerchange-diary.com/wp-content/uploads/a6a769bba5da770f06db16280cbbb984.webp)
1時間ほどかけて外宮を参拝しました。
この後内宮へ向かいました。外宮から内宮は約4.5km、歩くと50分かかります。
バスに乗れば10分、外宮の表参道口の前にあるバス停に向かうと、待つことなくバスがやってきました。
感謝の気持ちを伝えましょう
- 伊勢神宮の参拝は、お願いではなく日頃の感謝を伝えましょう
- 参拝は外宮から内宮、両宮とも正宮から別宮へお参りします
- 参道の中央は神様の通り道、外宮は左側、内宮は右側通行です
作法を守って楽しく参拝してください。豊かな自然の中で厳かな気持ちになれます。