『笑点暦』をご存じですか? 1976年(昭和51年)から発行されている「笑点」のオリジナルカレンダーです。
落語や江戸の風習が笑点メンバーの似顔絵やイラストで紹介されています。江戸情緒たっぷりの平成30年『笑点暦』を紹介します。
目次
平成30年 『笑点暦』
平成30年版は43作目になります。サイズは縦730mm×横345mm、1枚に2か月分の暦が掲載されています。
表紙:名勝負
表紙にはその年の主題に応じてメンバーが登場
平成30年の主題は「名勝負」、笑点メンバーが物語の主人公に扮して歴史的な名勝負を演じています。
木久扇『鞍馬天狗』vs 好楽『新撰組』
小遊三『宮本武蔵』vs 歌丸『塚原卜伝』、円楽『佐々木小次郎』
昇太『牛若丸』vs たい平『弁慶』
三平『猿飛佐助』vs 山田『雲隠才蔵』
1月‐2月:お笑い干支セトラ
落語と小噺、川柳を題材にして十二支が描かれています。
タイトルは「お笑い干支セトラ」、十二支には各地の名産がイラストで使われています。
寅(とら)首振りとら(福島)
酉(とり)にわとり(名古屋)
卯(う)因幡うさぎ(鳥取)
未(ひつじ)ひつじ(京都)
巳(み)竹へび(神奈川)
3月‐4月:春の風
桜の花が舞い散る中を着物姿で歩く女性が浮世絵で描かれています。
「春の風」を表す言葉が江戸文字で描かれています。
東風(こち)
貝寄せ(かいよせ)
八重の潮風(やえのしおかぜ)
筍流し(たけのこながし)
雪解風(ゆきげかぜ)
若葉風(わかばかぜ)
春疾風(はるはやて)
花信風(かしんふう)
青嵐(あおあらし)
この他にもいろいろな言葉で「春の風」が表現されています。日本語の豊かさに感銘しました。
5月‐6月:のんびり行こうよ 昔の乗り物
乗り物が出てくる古典落語が題材
笑点メンバーがイラストで登場します。
『反対俥』
人力車を引く木久扇さん、客は三平さん
『蔵前駕龍』
籠を担ぐたい平さんと好楽さん、客は小遊三さん
『あくび指南』
船を漕ぐ昇太さん、客は歌丸さん
『二人旅』
馬を引く山田さん
みなさん楽しそうな表情です。
7月‐8月:泣き笑い幇間人生
落語に登場する幇間が題材
噺の落ちがイラストで描かれています。
『愛宕山』
『たいこ腹』
『富久』
『鰻の幇間』
『つるつる』
『王子の幇間』
『野ざらし』
9月‐10月:桂歌丸×圓朝噺
三遊亭圓朝の名作が並んでいます。
大きな字で「圓朝ばなしに挑む」と書かれています。歌丸師匠は晩年、三遊亭圓朝が手がけた長編人情噺に挑みました。
毎年8月の国立演芸場は歌丸師匠の圓朝物が演目、師匠最後の高座は国立演芸場での『小間物屋政談』でした。
11月‐12月:ふるさとの味自慢
メンバーがふるさとの味を直筆で披露しています。
木久扇(中央区)「かつぶしご飯でお茶漬け」
歌丸(横浜)「横浜発祥 アイスクリン」
好楽(豊島区)「にがうりの玉子いため」
小遊三(大月市)「甲州ぶどう」
円楽(墨田区)「うなぎ」
たい平(秩父市)「みそポテト」
昇太(静岡市)「静岡のみかん」
三平(台東区)「天丼」
山田(江東区)「深川丼」
笑点メンバーのふるさとの名産を味わってみたくなりました。
過去の大喜利のネタ
各頁の中段には過去に放映された大喜利のネタが載っています。
この頁に載っているのは第2525回(平成28年8月7日)に放映されたお題です。
笑点メンバーの誕生日
誕生月には頁の最下段にメンバーの誕生日が記載されています。
8月は6日が好楽さん、14日が歌丸さん、23日が山田さんの誕生日でした。
『笑点暦』はチャリティーカレンダーなので、売上の一部は「日本テレビ小鳩事業団」や「赤い羽根の中央共同募金会」の寄付と募金にあてられます。楽しみながら社会に貢献できます。
笑点フアンには絶対おすすめのカレンダーです。