笑点が大好きで毎年カレンダーは『笑点暦』を使っています。今年も新しいカレンダーが届きました。
賑やかで江戸情緒タップリの令和2年『笑点暦』を紹介します。
目次
笑点カレンダー
『笑点』の放送開始は1966年(昭和41年)
『笑点暦』は1976年(昭和51年)初刊で令和2年版は45作目になります。
カレンダーのテーマは落語を題材にした江戸の粋と洒落、江戸文化に対するこだわりを感じます。
表紙から順番に令和2年『笑点暦』を紹介します。
表紙『ねずみ小僧』
干支にちなんで「ねずみ小僧」が主題
令和2年はオリンピックイヤーなので笑点メンバーが「ねずみ小僧」に扮してオリンピック種目に挑戦しています。
木久扇「重量挙げ」
好楽「ボルダリング」
円楽「棒高跳び」
小遊三「卓球」
たい平「体操」
昇太「水泳」
三平「ハードル」
1月-2月『御慶』
「ぎょけい」と読みます。意味は新年を祝う挨拶の言葉
ぎょけい【御慶】
出典 三省堂大辞林 第三版
〔「ごけい」とも〕
① めでたいこと。およろこび。
② 新年の賀詞を述べること。また、新年を祝う挨拶の語。 [季] 新年。 《 長松が親の名で来る-かな /野坡 》
四代目柳家小さんから五代目柳家小さんに受け継がれた新年のおめでたい落語の演目です。
カレンダーには落語『紺屋高尾』『松竹梅』『御慶』『文七元結』『井戸の茶碗』『大山詣り』のめでたい場面が描かれています。
3月-4月『二代目桂小南 生誕百年』
タイトルは『小南好み方言鑑』、京都や大阪の方言と桂小南の十八番を紹介しています。
文字は橘左近の寄席文字、江戸の粋を感じる洒落た書体です。
二代目桂小南(1920-1996)は京都生まれの落語家、14歳で上京して呉服問屋に丁稚奉公し、20歳で三代目三遊亭金馬に入門しました。
丹波なまりが抜けず上方噺に転向して東京で上方落語を演じました。独特な口調は「小南落語」と呼ばれました。
5月-6月『笑点流 歌舞伎十八番』
笑点メンバーが歌舞伎十八番を演じています。
歌丸『暫』鎌倉権五郎景政
木久扇『勧進帳』弁慶
好楽『助六』
円楽『毛抜』
小遊三『外郎売』
たい平『鳴神』
昇太『助六』花魁
三平『勧進帳』義経
山田『暫』腹出し
7月-8月『落語動物図鑑』
落語に登場する生き物が愛嬌タップリに描かれています。
『三人旅』馬
『蛙の女郎買い』カエル
『化物使い』たぬき
『犬の目』いぬ
『蚊いくさ』蚊
『王子の狐』キツネ
『鹿政談』シカ
『猫の茶碗』ネコ
9月-10月『千代田の大奥 月見の宴』
月見をしている大奥女中が描かれた浮世絵
《千代田の大奥 月見の宴》明治28年(1895)3枚続の中の一枚です。作者は幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師の楊洲周延(1838−1912)
月々に
詠み人知らず
月見る月は 多けれど
月見る月は
この月の月
ひとつの歌に「月」が8つ入っています。空の月 “moon”と1か月の月 “month”をともに「月」と表現するのをいかしています。
月が8回出ることで旧暦8月15日の「中秋の名月」を表しています。
11月-12月『祝 林家木久扇 笑点出演五十年 みんなに”きく”おう』
この頁だけ木久扇師匠の着物と同じ黄色です。
2019年(令和元年)11月10日の放送で木久扇師匠は「笑点」出演50年を迎えました。2020年(令和2年)11月には50年目を無事につとめて51年目をむかえます。
お祝いに師匠の名前の「きく」をお題にしてメンバーが回答しています。
木久扇師匠は鞍馬天狗に扮して回答
音に聞くのは天下の笑点
まだまだ頑張りますよー
好楽さんは居酒屋、小遊三さんは牛乳泥棒、たい平さんは魚屋、山田さんは受験生に扮しています。円楽さんと昇太さん、三平さんはいつもの着物姿です。
大喜利のネタとメンバーの誕生日
各頁の中段には過去に放映された大喜利のネタが載っています。
誕生月にはメンバーの誕生日が記載されています。
10月は19日が木久扇師匠の誕生日です。
令和2年『笑点暦』を紹介しました。笑点メンバーの似顔絵や漫画で落語や江戸の風物を紹介した楽しいカレンダーです。
令和元年の笑点には2つ慶事がありました。
令和2年も良いことがたくさんあることを願い、日曜日の夕方は「笑点」の笑いを楽しみます。皆さんも『笑点暦』で楽しい年を迎えてください。