コロナワクチンの予約と接種は順調に進んでいます。高齢者の接種を通してノウハウが蓄積するので、一般接種が始まる頃には更に良くなるはずです。
東京23区内の医療関係者に確認した2021年5月25日現在の状況を紹介します。
目次
コロナワクチン接種の現状
予約状況
都心部では高齢者の予約は順調に進んでいます
施設では予約が始まりました。ワクチンを受けないと言っていた人たちも予約しています。
「まわりが予約してると、焦っちゃう」
予約が始まった直後は予約サイトが混雑しました。5台用意した電話は鳴りつづけ、通常業務に支障がでたほどです。しかし3日めから混雑はなくなりました。
新型コロナワクチンの接種状況はこちらのサイトで確認してください。
ワクチンの接種数がグラフで分かりやすく表示されています。
ワクチンの接種
5月19日から接種が始まりました。
問題なく進んでいます。医師一人で一日72人に注射しています。
初日は患者を少なくして様子をみましたが、大きな問題はありませんでした。毎日スタッフミーティングを行って導線や予診のとり方、注射後管理方法などを日々改善しています。
今後の見込み
ファイザー製のワクチンを接種しているので3週後の6月9日から2回目の注射が始まります。
2回めの接種はスムーズに進みそうです。
- 説明や問診を簡略できる
- 初回のワクチン接種時に患者教育がすんでいる
- 暑くなるので薄着になる
既往歴やアレルギーは確認済みなので2回めの確認事項は体調のみ、スッタフも作業に慣れてきます。経験を積み重ねて接種や管理のシステムを改善できそうです。
日本医師会の協力が必要
2021年5月現在新型コロナウイルス治療の中心は病院です。病院には医師会に属する医師が少ないので医師会はあまり治療に関わっていません。
ただしワクチン接種には医師会の協力が必要です。
開業医がフル回転すれば、ワクチン接種の医師不足は解消されます。実際にそうなりつつあります。
マスコミ報道
コロナワクチンに関するマスコミ報道は有益なのでしょうか?
ワクチンの副反応に始まり、ワクチン不足、接種の遅れ、自治体首長の早期接種、予約システムの欠点
日本のワクチン接種のネガティブ情報を探して報道していますが、患者さんにとって本当に役立つ情報なのでしょうか
ワクチン接種の詳しい情報は首相官邸サイトで確認してください。
一般接種が始まったら
高齢者が終わると一般接種が始まります。ファイザー社製は3週間、モデルナ社製は4週間隔で接種します。
ファイザー社製の場合、最初の1週目の予約枠がうまると、4週目は1週目に接種を受けた人の枠になります。2週目がうまると5週目、3週目がうまると6週目の予約が決まります。
このため1週から3週までに予約できなかった人は、最短でも7週以後にしか接種できません。コロナワクチンを予約するときは、このことを覚えておいてください。
一般接種が始まったら私は予約枠が多い大きな施設を選びます。小さな施設は予約枠が少ないので最初の3週の枠がすぐにうまってしまいます。このため予約を早く済ませても接種日は7週以後になる可能性が高いからです。
大きな病院は予約枠が多いので受付が混雑しなくなった段階でも最初の3週の枠が残ってることがあります。
予約枠の少ない施設で予約をとったが、後で大きな病院に早い予約枠が残っていることを知り、どちらで接種を受けるか悩んでいる患者さんがいます。以上の理由で私は予約枠を多く持つ施設で接種を受けるつもりです。
2021年5月25日現在の新型コロナワクチン接種の状況を説明しました。ワクチンの接種は順調に進んでいるので、雑音に惑わされずに感染予防を徹底して順番をまちましょう。