11月はじめにインフルエンザの予防接種を受けました。
今年の注射は痛くなかったです。打ってくれたのは若い先生、いつもの先生ではありません。
痛くなかった原因はワクチン自体の違いなのか、それとも先生の注射の腕によるのか
結論は
注射のしかたで痛みは変わる
若い先生の注射が上手だったようです。
痛くない注射について調べたので、予防接種を予定している方は参考にしてください。
インフルエンザワクチン
インフルエンザは毎年12月~3月に流行します。
ワクチンの効果がでるのは注射をしてから約2週
したがって12月中旬までには予防接種をすませてください。
皮下に注射する
インフルエンザワクチンは皮膚と筋肉の間に注射をします。
この方法を皮下注射といいます。
筋肉や血管内への注射と比べて薬がゆっくり体に吸収されます。
効果の発現に時間はかかりますが、効き目の長さと安全性の高さが長所です。
なぜ痛いのか?
痛みの原因は刺激です。機械的な刺激と化学的な刺激があります。
機械的な刺激
針と薬液が機械的な刺激の原因
注射針
痛みを感じるのは皮膚の表面にある痛点
痛点は1平方cmあたり100~200個ほどあり、ここに針があたると痛みを感じます。
注射液
注射液を注入された部位は腫れて周りを圧迫します。腫れによって神経が圧迫されると痛みを感じます。
化学的な刺激
消毒用アルコール
針を刺すところが消毒用アルコールで濡れていると、注射をしたときにしみて痛くなります。
薬物の浸透圧とpH
血液と薬の濃度やpHの差も痛みの原因、濃度やpHの差が大きいほど痛みは強くなります。
打つ場所
筋肉注射は皮下注射より痛みが軽いです。
筋肉注射が一般的な国もありますが、日本では皮下以外に注射できません。
痛みを和らげる方法
つねる、叩く
注射の前に針を刺す部位をつまんだり叩いたりすると痛みが弱くなると言われています。
リラックスする
心理的な効果で痛みは軽くなります。
深呼吸をしたり、他のことを考えたりすると効果があるそうです。
今年は痛いのか?
年によってワクチン自体の痛さは変わりません。
ワクチンの痛みに関係するのは注射液の成分ですが、注射液の成分は毎年同じです。
インフルエンザワクチンは毎年流行するウイルスを予測して「ワクチン株」を決めます。
毎年変わるのは「ワクチン株」、しかしワクチン株の違いは痛みに影響しません。
注射液の成分は毎年同じなので、年によってワクチン自体の痛さが変わることはありません。
注射が痛くなかった理由
ゆっくり注射してくれた
年によってワクチン自体の痛みは変わりません。したがって注射の痛みは注射の仕方(医者の技量)で決まります。
今年の注射が痛くなかったのは注射を打つ先生が変わったためでした。
私が感じたのは両先生のスピードの違い
いつもの先生は通常の診察の合間に注射をしていました。忙しいので消毒も注射もあっという間に終了
一方若い先生は注射だけを担当、説明や注射の手技が全てゆっくりで丁寧です。結果としてアルコールが乾いてから針を刺し、薬もゆっくり注入していました。
ニコニコした先生でリラックできたのも良かったと思います。
痛くない注射のために患者ができることはほとんどありません。
病院の評判なんていい加減なものと思っていましたが、注射の痛さに関しては正しいのかもしれません。
評判の良い先生を探すのは面倒なので、私は来年も同じクリニックで院長先生以外の担当日を狙って予約をするつもりです。
インフルエンザワクチンの注意
インフルエンザワクチンの注意を看護師さんに教えてもらいました。
しびれに注意
神経に注射針が刺さると痛みやしびれが指先に走ります。腕や指がしびれたらすぐに先生か看護師に伝えてください。
揉まない
注射したところは揉まないでください。
強く揉むと皮下出血したり、ワクチンが血管から急速に吸収されて副反応がおこる危険があります。押さえるだけで大丈夫です。
激しい運動や大量の飲酒は控える
過激な運動や大量の飲酒で体調が悪くなることがあります。
注射を受けた日に体調が悪くなると、原因が予防接種か運動か分かりません。
原因によって治療法が異なるので、当日の運動と飲酒は控えめてください。禁酒の必要はありません。
入浴はOK
体調に変化がなければ入浴は問題なしです。
たさし注射したところはタオルで強くこすらないでください。皮膚が赤くなったり腫れたりすることがあります。
インフルエンザワクチン注射の痛みについて話をしました。
流行に間に合わせるため12月中旬までに予防接種をすませてください。
インフルエンザにかからない、また広めないためにインフルエンザワクチンはぜひ受けてください。