檀一雄『檀流クッキング』(中央公論新社、2013年)の「オクラのおろし和え」を紹介します。
オクラを食べる時には、そのネバリが一番有難い。トロロと同じような、口中のヌルヌルを、青い野菜として、口にできるのが嬉しいわけである。
檀一雄『檀流クッキング』(中央公論新社、2013年)P120より引用
暑い季節にピッタリの一品、簡単に作れるので皆さんも試してみてください。
オクラのおろし和え
材料
準備するのはオクラと大根だけ
オクラは10本、大根は1/3本
大根おろしは矢製作所の純銅製おろし金でつくりました。
「純銅製 箱形おろし金」雪のようなふわふわ「大根おろし」をおろせます!茹でる
オクラの頭のガクを三角になるように切ります。
先端の部分も2mm切り取りました。
水600mLに小さじ1杯の塩を入れて沸騰
煮立ったらオクラを1分30秒茹でます。
茹でたオクラは冷水で冷まします。
オクラが鮮やかな緑色に変わりました。
冷めたオクラを小口切りにしました。
混ぜて、冷やす
大根をすりおろします。
オクラと大根を混ぜあせます。
大根おろしがネバネバしてきたらラップをかけて冷蔵庫で冷やしてください。
ただし、そのダイコンおろしにまぶしつけたオクラは、必ず、しばらく、冷蔵庫で冷やすのが、よろしい。
檀一雄『檀流クッキング』(中央公論新社、2013年)P120より引用
じゃこを加える
食べる直前に冷蔵庫から出してじゃこを加えました。
冷蔵庫から取り出して、もう一度まぜ直し、レモン酢、ユズの酢、ダイダイ酢など、とお醤油をかけていただくのが、最高によろしい。トロトロのねばりが、ダイコンにまでうつるのである。
檀一雄『檀流クッキング』(中央公論新社、2013年)P121より引用
今回はポン酢をかけました。
かき混ぜて粘りが大根にうつったら完成です。家族には大好評で一気に食べ終わってしまいました。
シラスボシや、チリメンジヤコ等を加えるのもおいしいけれども、やっぱり芝エピの塩煮のムキ身が、色も姿も美しい。
檀一雄『檀流クッキング』(中央公論新社、2013年)P121より引用
芝エビを加えると味だけでなく色合いもよさそう。次回は檀一雄オススメの芝エビの塩煮を試してみます。
檀一雄(1912-1976)
檀一雄は女優檀ふみの父親、私が学生だった1970-1980年代は『火宅の人』などで人気の作家でした。
檀一雄が料理を始めたのは9歳の時、実母の出奔がきかっけで3人の妹を食べさせるために料理を始めました。
『檀流クッキング』は日本だけでなく世界中の材料を生かした料理が紹介されています。読んで楽しい本ですが、レシピ本としても使えます。
『檀流クッキング』と「オクラのおろし和え」ともにオススメです。