総武線の車窓から見える飯田橋のお濠端にあるCANAL CAFE(カナルカフェ)を紹介します。天気が良かったので併設されたボートデッキでお昼ごはんを頂きました。
お濠の景色を眺めながら屋外ランチを楽しめました。
CANAL CAFE(カナルカフェ)
カナルは「運河」や「お濠」の意味
地下鉄の飯田橋駅から徒歩1分、入り口は外堀通りに面しています。
デッキサイド
入り口から階段を降りて右側がデッキサイド、左側はレストランです。席によってメニューや値段、営業時間が違うので注意してください。
牛込壕に面したデッキサイドにテーブル席が並んでいます。
ボートもこげます
1918年に東京で初めて設けられたボート場です。
1~3人乗りで40分1,000円、11:30~16:00まで営業しています。ボートを漕ぎながら食事もできます。
お濠の中を大きなコイが泳いでいました。
コイのえさは20円、代金はお濠の浄化に使われます。
デッキサイドはセルフサービスです。
食べ物を注文すると携帯装置を渡されまる。料理ができると知らせがあるので自分で取りに行きます。
ナポリ風釜焼きピッツァ
プロシュット
生ハムとルーコラのピザ
モチモチした生地とまろやかなチーズが食欲を誘います。
サイズが大きいので1枚で満腹になりました。
マルゲリータ
トマトの酸味がきいたピザ
モッツァレラチーズとバジリコの風味がほどよく調和しています。
さっぱりとした口当たりで食が進みました。
牛込壕
JR飯田橋駅前の牛込橋から新見附橋の間のお濠を牛込壕と呼びます。
壕端にはJR中央線が通っています。土手の上は外濠公園、JR飯田橋駅から四ツ谷駅まで約2kmの遊歩道が整備されています。
家康、家光が整備
江戸城の外壕は江戸時代初期家康から家光の時代に、江戸城の防衛と城下の治安維持を目的として整備されました。
自然の地形を活用してできた総延長14kmの長大なお壕は防衛だけでなく江戸の水運の要でした。
広重の錦絵
この錦絵は江戸後期に描かれた歌川広重の作品です。
飯田橋方面から牛込壕が描かれています。手前ではお客さんが船に乗り込むのを船頭が待ち、左奥に牛込御門が見えます。
明治時代になると幕府の管理がなくなり、お濠には悪臭が漂うになりました。このため1875年(明治8年)「溜め池」が埋められます。
戦後は道路に
その後輸送手段が水運から陸運へ変わると壕の重要性は薄れて道路に埋め立てられました。第2次世界大戦後は戦災で生じたがれきを処理するのに使われ、現在水面が残るのは飯田橋から赤坂見附の間だけになっています。
1972年(昭和47年)飯田壕の埋め立て以後は、お濠を保存しようとする考えが一般的にになり整備や保存が進んでいます。
飯田橋のお濠端にあるCANAL CAFE(カナルカフェ)を紹介しました。牛込濠の景色を眺めながら屋外でランチを食べるのは爽快な気分です。都会の貴重な緑と水面を生活に取り入れたくなりました。