フリーターになって初めて確定申告をしました。税額は(1年間の収入-所得控除)×税率で決まります。したがって所得控除が多いほど税金は安くなります。
今回は所得控除の中でもっとも多額で節税効果が高い社会保険料控除の話をします。所得控除を正しく理解してあなたの税金を安くしてください。
社会保険料控除
多くの社会保険料が社会保険料控除の対象です。国税庁のホームページ( 国税庁「 社会保険料控除」)で確認したら14種類ありました。このうち私が払っているのは国民年金と国民年金基金、個人型確定拠出年金(iDeCo)、健康保険料です。
納めた保険料は社会保険料控除として全額が収入から差し引けます。家族の分を支払うと、その分は支払った人の控除になります
手続きに必要な書類
手続で重要なのは「控除証明書」です。書類がそろえばウエブサイトで金額を入力するだけで完了します。
確定申告は書類の準備が重要!「確定申告書に貼付する書類」をフリーター1年生が説明します国民年金
「国民年金保険料控除証明書」が年金事務所から10月自宅へ送付されました。
国民年金基金
「社会保険料控除証明書」が国民年金基金から11月自宅へ送付されました。
個人型確定拠出年金(iDeCo)
「小規模企業共済等掛金振込証明書、確定拠出年金(個人型年金)」が国民年金基金連合会から10月自宅へ送付されました。
健康保険(任意継続)
「健康保険料の納付書及び領収書」が保険料支払時に健康保険組合で発行されます。
確定申告書の作成方法
ウエブサイトでデータ入力
国税庁のウエブサイト(確定申告書類等作成コーナー)を利用すれば、金額を入力するだけで確定申告の計算と書類は完了します。
このコーナーから「作成開始」「印刷して書面提出する」「利用規約に同意」を経て「平成30年分の申告書等の作成」へ進みます。
フリーターは「所得税」を選択
続いて「基本情報」と「収入・所得金額」の入力を終えて「所得控除の入力」へ進みます。
社会保険料控除「入力する」を選択
「社会保険料の種類」の欄で「選択してください」をクリック
社会保険料の種類の一覧が表示されるので社会保険の種類を選んで支払保険料を入力します。
国民年金
一緒に暮らしている家族の分を支払うと、支払った人の所得控除になります。
私は自分と家内の保険料を支払っているので二人分の保険料を入力しました。
国民年金基金
日本の年金制度は2階建てです。1階部分は全ての人が加入する国民年金、2階建部分としてサラリーマンには厚生年金、フリーターには国民年金基金があります。
退職後に私は家内とともに国民年金基金に加入しました。保険料は私が家内の分を支払っています。国民年金基金も家族の分は支払った人の所得控除になるので二人分の控除額を入力しました。
個人型確定拠出年金(iDeCo)
iDeCoは国民年金基金と同じ公的年金の2階建部分に相当します。国民年金基金の上限は月額68,000円ですが、国民年金基金で使い切れなかった残額はiDeCoに拠出できます。
「その他」をクリック、右側にあらわれる空欄に「小規模企業共済等掛金控除」と記入してから金額を入力します。
健康保険(任意継続)
退職後私は任意継続に加入しました。フリーターが加入する健康保険は本来国民健康保険です。しかしサラリーマンだった人は任意継続すれば、退職後2年間に限りサラリーマン時代の健康保険を継続できます。
全ての金額を入力して次へ進むと「所得控除の入力」の画面に戻ります。
社会保険控除額が自動的に計算されて表示されます。以上で社会保険料控除の手続きは終了です。
保険料の支払いを証明する書類がそろっていたので金額を入力するだけで完了しました。
2019年の確定申告期間は2月18日から3月15日です。
所得控除が多いほど納める税金は安くなるので、税金を払い過ぎないために所得控除を正しく理解してください。
また確定申告には「書類の準備」が重要です。必要な書類がそろえば、あとは国税庁のウエブサイトで金額を入力するだけ
税務署は怖くないので必要な書類を早く集めて、あなたの税金を安くしてください。