57歳でフリーターになったUn lapinです。伊勢神宮の歴史と行事をDVD『お伊勢さん』で学んでいます。
今回は「お伊勢さん」のDisc4の特典映像「伊勢神宮内宮のご案内」を紹介します。
8分程の短い映像で、天照大御神を祀った伊勢神宮内宮の様子が理解できます。
伊勢神宮へ参拝の予定がある方は、ぜひ参考にしてください。おすすめのDVDです。
伊勢神宮内宮
宇治橋
五十鈴川に架かる宇治橋は内宮への入り口です。日常から神聖な世界へ、人と神とを結ぶ架け橋です。
全長102m、橋幅8.42m、檜造りの和橋です。20年ごとに架け替えられます。この間におよそ1億人が渡り、檜で出来た敷板は5cm程すり減ります。
神苑
宇治橋を渡って右へ進むと、白い玉砂利の神苑に出ます。神楽祭りで特設舞台を設けたり、神宮奉納大相撲が行われたりします。明治9年に整備されました。
ニワトリが放し飼いにされています。神鶏と呼ばれています。鶏は神の使いと考えられています。
神苑から見える周囲の山はすべて神宮の宮城林です。紅葉の名所でもあります。
手水舎
火除橋を渡ると右手にあります。参拝者はここで禊をします。作法に従い、参拝前に手と口を清めます。
手水の作法
外宮と内宮の手水舎での作法です。内宮の五十鈴川御手洗場でも手を清められます。
1.右手で柄杓を持ってたっぷりと水をくみ、左手を清めます。
2.柄杓を左手に持ち替えて、右手を清めます。
3.再び柄杓を右手で持ち、左手で水を受け、口をすすぎます。
4.改めて左手を清めます。
5.残った水で柄杓の柄を洗い清め、元に戻します。
神宮「参拝の作法とマナー」より引用
一の鳥居
神域への入り口です。
鳥居をくぐると、右手に五十鈴川が見えてきます。
御手洗場
参道を右手の斜面へ下りていくと御手洗場です。五十鈴川の清水で身を清められます。
川辺の石畳は、1962年(元禄5年)に徳川綱吉の生母桂昌院が寄進したと伝えられています。
滝祭神
内宮の御手洗場のすぐ近く、川に向かって左側にあります。
社殿を持たない古い姿の神社です。板垣の内側には神体の石が祀られています。祭神は瀧祭大神。五十鈴川の水源の神様です。
神楽殿
正宮に至る参道の中間地点、左側にあります。向かって左側からお神札授与所、ご祈祷受付、御饌殿、神楽殿となっています。
神楽殿から南方へ向かうと内宮で最も美しい場所があります。
鳥居をくぐり、橋を渡ります。風日祈宮に通じる風日祈宮橋です。島路川に架かっています。
風日祈宮
風雨を司る級長津彦命と級長戸辺命が祀られています。風雨の穏やかであることを祈ります。
農作物に影響を与える神様なので、正宮に準じて丁重に祀られています。
正宮
神楽殿を東方に向かうと正宮です。
天照大御神を祀っています。約2000年前に定められました。個人的な願いごとはせず、感謝の気持ちをもって参拝します。
御稲御倉
御稲御倉神が祀られています。正宮と同じ唯一神明造の建物です。
神宮神田で収穫された稲が、抜穂にして納められています。内宮の祭祀にあわせて抜穂は取り出されます。
荒祭宮
天照大神の荒御魂を祀っています。
内宮にある十別宮の第一に位しています。個人的なお願いをしても良いとされています。
御池
内宮の外御厩近くにあります。静かな場所で、木々に囲まれています。池では鯉が優雅に泳いでいます。
大山祇神社、子安神社
宇治橋を渡り、右へは向かわず、まっすぐ進みます。神路山の山裾に子安神社、その奥に大山祇神社があります。
子安神社
祭神は木花開耶姫神。安産、子授け、縁結び、厄除けの神様です。
大山祇神社
祭神は大山祇神。山の守り神とされています。この神様の娘が、子安神社の木華咲耶姫神です。
古くは神宮式年遷宮の山口祭はこの神社で行われていました。適した木材がえられなくなり、御杣山は移動しました。このため、大山祇神社で山口祭は行われなくなりました。
まとめ
伊勢神宮の森は「神路山」「神垣山」「島路山」と呼ばれる宮域林からなります。五十鈴川の上流に位置し、広さは約5,500ヘクタール、伊勢市の1/3の面積を占めています。
内宮はこの豊かな森に囲まれた神様の領域です。ぜひ伊勢神宮を参拝して、神聖な雰囲気にひたってください。
普段の生活では感じることのない空気を体感できます。
「伊勢」の記事です。
「何もたせない、何もひけない」古い形をした新しい建物。第7回「祈りのかたち、神宮の建築」
なぜ、続いてきたのだろう。 第4回「千三百年の伝承、式年遷宮の歴史」
『お伊勢さん』DVDボックス。伊勢神宮の歴史と行事を学び始めました。